|
◎自分の語学力のなさを改めて実感
「言葉の壁をどう乗り切るのか。」これが、私がアシスタント教師として最初にぶつかった大きな問題でした。相手の話していることは半分程度しかわからず、自分から話すことはほとんどないという最悪のスタート。
実際、準備研修中に参加した英語研修では、日本から抱いていた不安が的中。研修中5日間は、自分の語学力のなさを改めて実感し、そして参加してよかったと感じたものでした。そんな私でも、研修を受けることにより、人前で英語を話すことの度胸だけはつきました。スタッフのサポートがあったからだと感謝しています。

◎一歩踏み出すきっかけになったのはホストファミリーの一言
そしてとうとう迎えた初登校の日。子供達の前に立って、何か話したいけど、言葉が出てこない。こんな状態でやっていけるのかという不安がふくらみました。
そんな状態から一歩踏み出すきっかけになったのはホストファミリーの一言。「あなたは英語が話せない、私は日本語が話せない、ただそれだけのことでしょ。何をそんなに気にしているの?自信を持ちなさい。」

◎ホストファミリーに毎晩英語の特訓
話せないということだけでできることまでやろうとしなかった自分をその時初めて知ることができました。その日からホストファミリーに毎晩英語の特訓をしてもらいました。さらに学校でも、自分から「次の授業の時間にはこういったことをやりたい」と自分から提案するようにすると、こちらの気持ちが切り替わったからか、皆から話しかけられる回数も増え、忙しくなってきました。

◎芸術や日本料理、住宅、教育、日本語会話など様々な授業を行った
学校では幼稚園から中学までほとんどのクラスを受け持ちました。授業は各クラスの先生と相談して、書道、折り紙、日本の音楽といった芸術、日本料理、住宅や教育など現代の日本事情、簡単な日本語会話など様々な授業を行いました。日本とは違い、自分のやりたいことをはっきり相手に伝えなければ結局なにもできない。忙しく働いている先生達を捕まえては身振り手振りで話しかけるように努めました。初めての授業の前日は、不安と緊張のためほとんど眠れませんでした。授業を一つ受け持つ事の大変さ、難しさを思い知った瞬間でした。それでも、授業中とても熱心に聞いてくれる子供達のおかげで、毎日の予習は全く苦になりませんでした。

◎日本で過ごす半年とは明らかに違う充実したものだった
散々だった初授業を経験して、毎週授業をこなしていくうちに、しだいに自分で満足できる授業を行えるようになってきました。それでも授業前の独特の緊張感は最後の授業まで消える事はありませんでしたが、緊張感と満足感、これが味わえただけでも、とても良い経験だったと思います。
半年という私の日本語アシスタント教師経験はは少し短すぎたのかもしれません。英語が驚くほど伸びたというわけでもありません。しかし、日本で過ごす半年とは明らかに違う、充実したものであったことは言うまでもありません。
|